閲覧注意:忖度なしの解説
炎上論点の深層
「益税はずるい?」「弱い者いじめ?」
ネットやメディアで飛び交う議論の嘘と本当を、プロの視点で解剖します。
01「益税」はずるいのか?
肯定派(財務省・推進派)の主張
「消費者が支払った消費税は、本来国に納められるべきもの。免税事業者がそれを懐に入れているのは『ネコババ』であり、不公平である。」
反対派(事業者・野党)の主張
「消費税は『預かり金』ではない(判決あり)。対価の一部であり、免税制度は中小企業の事務負担や経営体力を考慮した正当な権利だ。」
コンサルタントの視点
法的には「預かり金ではない」という解釈が有力ですが、実態として消費者は「税金を払っている」という意識があります。
この「法的性質」と「国民感情」のズレが、議論がかみ合わない最大の原因です。
インボイス制度は、このグレーゾーンだった「益税」をシステム的に消滅させる装置として機能します。
02なぜ「デスゲーム」と呼ばれるのか?
制度が残酷なのは、国が直接手を下すのではなく、
「民間同士で監視・排除させ合う」構造になっている点です。
Step 1
国は「免税事業者とも取引していいですよ」と言う(禁止はしない)。
Step 2
しかし、「免税事業者と取引すると、あなたの税金が増えますよ」というルールにする。
Step 3
結果、発注側(課税事業者)は自衛のために、免税事業者に登録を迫るか、取引を停止せざるを得なくなる。
「嫌なら取引をやめればいい」という自由競争の名の下に、弱い立場の事業者が淘汰される仕組みです。